特集1 AIと実践の相乗効果 チーム力を高める最新研究と成功事例

個人の生産性を引き上げるツールとして、AIは多くの組織に定着した。相乗効果の視点で見ても、AIをチームに組み込むことでより高い成果を生み出す研究と実績が出始めている。鍵は、タスクの見極め、運用の設計、メンバーの組み方の三つ ── これからのチーム設計の出発点だ。

最新研究が示す、
AI の新たな位置付け

組織として高い成果をあげるには、優秀な人材と、チームワーク・組織力の双方が求められる。近年、AIの進化が進み、これを単なるツールではなく「チームの一員」として捉え業務に組み込むことで、組織として大きな成果を出せるという実績や研究が積み重なってきた。

象徴的な研究がある。ハーバード・ビジネス・スクール、ウォートン校、 MITなどの研究者が、消費財大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)の現職プロフェッショナル776名を対象に2024年に実施したフィールド実験「Cybernetic Teammate(サイバネティック・チームメイト)」だ1。平均勤続10年以上のベテラン社員を、「個人で」か「2名チームで」、そして「AIあり」か「なし」か、の4つの組み合わせに無作為に割り付け、新製品アイデア、パッケージ、小売戦略など18の実業務タスクを解かせた。

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