幼児期にアクティブに生きた子を小学校で挫折させない仕組み作りを
四季の森幼稚園の園長として保育改革に取り組みつつ、玉川大学でも教鞭を執る若月氏。子どもの主体性を重視する幼児教育を長年推し進めてきた。研究と実践の両面から保育を見つめてきた若月氏が考える、日本の幼児教育の課題とは。
「主体性の尊重」が、なかなか浸透しない日本
若月 芳浩
「大学教育にアクティブ・ラーニングが導入されて、5~6年経ちます。今はかなり一般化しましたが、導入当時は高校までの詰め込み型教育からのギャップが大きく、戸惑う学生が多かったです」と玉川大学教授であり、四季の森幼稚園の園長でもある若月氏は語る。
「他人の評価を気にせずに自分の意見を言えるようになるまでには、相当の時間がかかります。幼児期から大学までを見ていくと、幼い時にのびのびと自分を発揮してきた子は、自分に自信があるので、意見をハッキリ言える傾向にあることがわかってきました。幼児期に何を経験したかが…
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