アクティブ・ラーナーの育て方

創造性や主体性などを備え、自分の考えを発信できる人材(アクティブ・ラーナー)が、来るべきAI時代と共存できる資質・能力として重要視されている。本連載では各界の専門家からアクティブ・ラーナーの育て方について要点を伺う。

幼児教育の重要性がクローズアップ

汐見稔幸

汐見 稔幸

一般社団法人家族・保育デザイン研究所代表理事
東京大学名誉教授・日本保育学会会長・白梅学園大学名誉学長。専門は教育学、教育人間学、保育学、育児学。臨床育児・保育研究会を主催。同会発行の保育者による本音の交流雑誌『エデュカーレ』の責任編集者も務め、学びあう保育の公共の場の創造に力を入れている。

「幼児教育を取り巻く状況は、教育全体の中で最も焦点をあてられる時代に突入しています。幼児教育の量的拡大と質の向上が、その国の将来に直接的な影響を与えるほど、重要な位置づけとなってきています」と話すのは、東京大学名誉教授で日本保育学会会長の汐見稔幸氏。

米国の「ペリー・プレスクール・プロジェクト」では、貧困層の多い町で子どもたちを2グループに分け、片方に2年間の『質の高い幼児教育』を提供。その後の違いを追跡調査している。特に注目されたのは…

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