理念共有で組織力を高め、質的平等を保障 RISSHO KID'S きらり

「子ども主体の保育」を目指しながら、マネジメント能力の不足、多忙な業務などにより、理想とかけ離れた現実にゆとりをなくしている保育現場が少なくない。幼保小すべてを経験し、現在は研修・講演活動にも奔走する坂本園長は、理念の共有こそが未来をひらく第一歩だと語る。

ビジョンの下で応援し合い、一人の夢をみんなの夢に

坂本喜一郎

坂本喜一郎

社会福祉法人たちばな福祉会 RISSHO KID'S きらり園長。学校法人玉川学園で小学部教諭を10年、幼稚部教諭2年のキャリアを積み、母親が経営する社会福祉法人たちばな福祉会・立正保育園へ。副園長を10年間務めた後、平成24年より現職。玉川大学、相模女子大学、関東学院大学、和泉短期大学、聖セシリア女子短期大学非常勤講師、一般社団法人 Learning journey理事

「8年前に園長を引き継ぐことになった時、法人理念、経営理念、保育理念のすべてを明文化しました。保育業界が抱える様々な悩みを解消するには理念の共有がないと始まらないと思ったからです」と語る坂本氏。研修や講演で全国の施設を訪ねると、企業経営なら当たり前のマネジメントが根付いておらず、組織力を発揮できない『子ども好き集団』に留まっているケースが目にとまるという。

たとえ園長が素晴らしいビジョンを描いていても、職員から「前の園ではこうだった」「私のやり方でやりたい」と主張をされては意見が噛み合わない。その結果、現場を良くすることに前向きな人材を集めたはずが、理想と現実とのアンバランスの中でもがき苦しむ…

(※全文:2426文字 画像:あり)

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