子ども同士が助け合う 非認知能力を伸ばす幼児教育

ノーベル賞経済学者、シカゴ大学のジェームズ・J・ヘックマン教授は、「5歳までの教育が人の一生を左右する」と指摘し、幼児教育における非認知能力の育成の重要性を説いている。非認知能力とはどんな能力を指すのか。そして幼児期に求められる非認知能力をのばす教育とは何か。

伝統的な保育が非認知能力を育む

久保 健太

久保 健太

関東学院大学 教育学部 こども発達学科 専任講師
専門は、教育原理、保育内容 人間関係、カリキュラム論、保育者論。主な著書に『保育のグランドデザインを描く』(編著、ミネルヴァ書房)などがある。

止まってしまったリアカーを前に、子どもたちが、引っ張ってみたり、押してみたり、持ち上げてみたり……。こうした試行錯誤の中で、子どもたちは、新しい知識や技術を学んだり、結びつけたりしていく。

「非認知能力という言葉に、これという正解はないですが〈工夫する力〉という言葉で理解するのは、良いことかと思います」と話すのは、関東学院大学教育学部で専任講師を務める久保健太氏。

小さなハプニングを自分たちで乗り越える経験を日頃していると…

(※全文:2442文字 画像:あり)

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