海外のアクティブ・ラーニングを参考に 日本独自の「質の高い教育」構築を

アメリカをはじめ、多くの国の幼児教育で導入されているハイスコープカリキュラム。長年幼児教育に携わり、ハイスコープ教育研究財団で研究所長を務めていた若林氏に、アメリカのアクティブ・ラーニングから見た「質の高い幼児教育」実現のヒントを聞いた。

ハイスコープカリキュラムに、必須の5つの要素

若林 巴子

若林 巴子

ミシガン州立オークランド大学
人間発達・幼児教育学部 準教授
上智大学卒業後、米タフツ大学で修士号、ハーバード大学教育大学院で修士および博士号取得。スタンフォード大学乳幼児研究センターコーディネイター、NPO 法人 Parents as Teachers の研究次長、ペリー幼児教育計画で知られるハイスコープ教育研究財団の研究所長などを経て、現職。ミシガン州 Great Start Readiness Program(学業不振に陥る可能性のある4才児のための幼児教育)の評価研究主任を歴任。

ペリー幼児教育計画で知られる米ハイスコープ教育研究財団の研究所長などを経て、現在ミシガン州立オークランド大学で准教授を務める若林巴子氏。長年幼児教育を研究し、ハイスコープ教育研究財団ではハイスコープカリキュラムやアセスメントの評価研究に携わっていた。

「ハイスコープカリキュラムは、もともとペリー幼児教育計画(1962~67年にアメリカで実施された就学前教育の社会実験)で使用するため、1960年代につくられたものです。ハイスコープ教育研究財団は1970年に設立した非営利団体で、今もハイスコープカリキュラムを発展させ続けています。ハイスコープカリキュラムは、アクティブ・ラーニングを中心に…

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