埼玉県教育長 予測が困難な時代、「確かな学力」「自立する力」を育む
埼玉県では、子供たちがこれからの時代を生き抜く力を育むために、「確かな学力」や「自立する力」を育成するとともに、不登校等を含めた多様なニーズに対応した教育を推進している。埼玉県の教育行政の取組と方向性について、県教育長の日吉亨氏に話を聞いた。
県独自の学力・学習状況調査で
一人一人の学力を伸ばす
日吉 亨
──埼玉県では教育行政の目指す理念や方向性について、どのように描かれていますか。
2019年度~2023年度を計画期間とする第3期埼玉県教育振興基本計画では、基本理念として「豊かな学びで 未来を拓く埼玉教育」を掲げています。
超スマート社会に向けた技術革新、高齢化の進展や国際情勢の変化、気候変動など、社会は急速に変化しています。かつては目指すべき目標が比較的明確で、教育も与えられた目標や正解に向けて行われてきました。しかし、将来の予測が困難な時代においては、子供たち自らが主体的に解を見出す力が欠かせません。
本県では、子供たち一人一人が主体的に社会と関わり、多様な人々との交流を通じて、新たな価値を創造し、…
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