埼玉大学 専門分野を超えた知の融合、地域人材・グローバル人材を育てる

新制国立大学として1949年に創立された埼玉大学。以来、様々な角度から教育研究を深化させ、これまで9万人を超える人材を国内外へ送り出してきた。2020年から学長として同大を率いる坂井貴文学長に、教育研究の特徴と強化に向けた取り組み、今後へのビジョンを聞いた。

All in One Campusを生かし
分野横断的に幅広い教養を学ぶ

坂井 貴文

坂井 貴文

埼玉大学長
1978年群馬大学教育学専攻科修了。同年から埼玉県内の公立高校にて約10年間教鞭を執る。1988年以降、群馬大学内分泌研究所助手等を経て、1994年埼玉大学理学部講師となり助教授、教授、理学部長、図書館長、理工学研究科長を歴任したのち2020年4月埼玉大学長就任。取得学位:博士(医学)。専門は内分泌生理学。

──埼玉大学の特徴や優位性について、学長のお立場として、どうご覧になっていますか。

本学の最大の特徴は、全ての学部・大学院が1つのキャンパスに集まる「All in One Campus」である点です。教養・経済・教育・理・工の5学部、さらに人文社会科学・教育学・理工学という3つの大学院研究科がありますが、異なる専門分野やバックグラウンドを持つ学生や教職員が、ともに1カ所に集まって過ごせる環境は国立大学の中でもあまり類を見ないものです。幅広い分野の教育・研究に基づく活発な知の融合が展開され、多様性に富んだキャンパスとなっています。

本学の立地は、交通の要衝である大宮駅に近く、首都圏を含む東日本へのアクセスがいいのも特徴です。地元埼玉からはもちろん、…

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