人口1,000人当たり高等教育在学者数、日本は30.8人で主要7か国中最下位

文部科学省は5月26日、2025年版『諸外国の教育統計』を発表した。日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、中国、韓国の7か国について、教育制度や在学者数、学費などの各種データをまとめている。

それによると、日本の人口1,000人当たり高等教育在学者数は30.8人(聴講生・研究生、通信制・放送大学在学者、専修学校(専門課程)在学者を含む、2024年)。

一方、他国は以下の通り。

アメリカ…56.2人(パ-トタイム在学者を含む、2021年)
イギリス…44.8人(同、2022年)
フランス…40.5人(2022年)
ドイツ…35.1人(同)
中国…35.1人(成人高等教育機関在学者を含む、2022年)
韓国…58.1人(放送・通信大学在学者を含む、2023年)

年次や集計対象に若干の違いはあるが、日本は7か国中、最低となった。

高等教育への進学を左右するファクターのひとつに、学費がある。統計によると、日本の大学の年間学費(初年度標準額)は、国立で81.8万円、公立で92.5万円、私立で136.5万円(いずれも初年度標準額、私立は2023年、他は2024年)。

これに対し、例えばフランスは2.5万円(年間学籍登録料、2023年)、韓国は国公立で41.9万円、私立で77.4万円(いずれも平均額、2023年)、アメリカは州立4年制で102.4万円(全学年についての全国平均額、2021年)。

日本の高等教育における学費の高さが、在学者数の少なさの一因となっている可能性が示唆された。

統計は以下から確認できる。
https://www.mext.go.jp/content/20250515-mxt_chousa01-000042476_01.pdf

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