東京の国立4大学、「四大学未来共創連合」結成 お茶大、東京外語大、東京科学大、一橋大が教育研究で連携

お茶の水女子大学、東京外国語大学、東京科学大学、一橋大学は7月1日、「四大学未来共創連合」を結成した。

後三者が2001年に結成した「三大学連合」(結成時は東京医科歯科大学と東京工業大学の統合前であったため「四大学連合」)に、お茶の水女子大が新メンバーとして加わる形で誕生。

それぞれ異なる分野に強みを持つ四大学が、独立性を保ちつつ連携することで、単独では不可能な、学際的、領域横断的な教育研究を実現する。

三大学連合時代には、各大学の特色ある授業科目を、大学の枠を超えて履修できる「複合領域コース」を設置するといった取組みを行っていたが、それらは学士課程レベルにとどまっていた。今後はそれを大学院レベルにも拡大する。また、新たに「社会課題解決型共同教育プログラム」も設置する。

研究においては、共創型研究推進体制を整備するとともに、「地域密着型共創研究」として連携の輪を地域にも広げる。

さらに、リソースの共有により教育研究の強化を図る高等教育機関向けの、国の「大学等連携推進法人」制度を活用し、単位互換に準じる仕組みも構築する。

四大学とも東京に拠点を置くことから、東京を世界有数の学術都市としていきたいとしている。

東京科学大湯島キャンパスにて行われた憲章締結式の様子。左より、東京科学大の田中雄二郎学長および大竹尚登理事長、東京外国語大の春名展生学長、一橋大の中野聡学長、お茶の水女子大の佐々木泰子学長。三大学連合プレスリリースより