産学連携で教育プログラムを開発 産業界をリードする量子人材を育成

量子コンピュータや量子計測・センシングなど、量子技術が注目され、政府が策定した「量子未来社会ビジョン」は量子人材の拡大が謳われた。産学連携で社会人を対象にした教育プログラムを開発し、量子人材の育成を進める、沖縄科学技術大学院大学(OIST)教授の根本香絵氏に聞く。

即戦力となる量子人材を
産業界と協働で育成する

根本 香絵

根本 香絵

沖縄科学技術大学院大学 量子情報科学・
技術ユニット 教授/OIST量子技術センター長
お茶ノ水大学(博士(理学))。量子科学・技術を専門分野とする理論物理学者。国立情報学研究所(NII)特任教授、量子情報グローバル研究センター長及び日仏情報学研究所(JFLI)の日本ディレクターを兼務。量子ICTフォーラム副代表理事。量子科学技術教育への取り組みとして、量子技術高等教育拠点の代表を務める。米国物理学会及び英国物理学会フェロー。2022年に国家功労勲章オフィシエを仏政府より授与される。

2022年4月、日本政府が策定した「量子未来社会ビジョン」は、2030年を目途に量子コンピュータを使う人材を1000万人規模に拡大するとしている。ビジョン実現に向けて、学術界だけでなく、産業界における人材の育成が不可欠となる。

(※全文:2423文字 画像:あり)

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