観光業を担うリーダー人材の育成へ 「標準カリキュラム」の確立を

観光人材の育成は長年にわたり、体系化されたカリキュラムではなく、属人的な側面も強い教育が行われてきた。自身でも観光人材の育成に携わる北陸先端科学技術大学院大学・敷田麻実教授に、観光分野におけるリカレント教育の課題、必要とされる取組みについて話を聞いた。

観光分野ではカリキュラムの
体系化・標準化が大きな課題

敷田 麻実

敷田 麻実

北陸先端科学技術大学院大学
知識マネジメント領域 教授
1960年、石川県加賀市生まれ。高知大学農学部栽培漁業学科を卒業、その間に第七玉宝丸(マグロ漁船)乗船。1983年から石川県水産課勤務、その間に豪州ジェイムスクック大学大学院留学、金沢大学大学院社会環境科学研究科博士課程修了。1998年石川県退職、金沢工業大学環境システム工学科教授、2007年北海道大学観光学高等研究センター教授を経て、2012年国連大学高等研究所客員教授。2016年から北陸先端科学技術大学院大学教授。専門はエコツーリズムと地域マネジメント。

── 観光分野におけるリカレント教育の課題について、どのように見ていますか。

観光分野のリカレント教育の特徴として、実務家や実践者が教員を務めることも多いのですが、そうした人たちは教えるのが得意とは限らず、教授スキルが不足していることがあります。

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