学び直し経験者の「動機づけ」調査から分析 学び直しの促進要因とは?

成長産業への人材の流動性を高めるためには、学び直しの促進が重要となる。産業・組織心理学等の見地から学び直しやIT人材育成に関する調査研究に取り組む、東京都立産業技術大学院大学の三好きよみ教授に、学び直しの促進に向けた施策について話を聞いた。

学び直しの動機づけや
労働移動プロセスを研究

三好 きよみ

三好 きよみ

東京都立産業技術大学院大学 産業技術研究科 教授
筑波大学大学院 ビジネス科学研究科企業科学専攻 システムズ・マネジメントコース(博士後期課程) 修了。日本アイ・ビー・エム・サービス株式会社、株式会社東証システムサービス、筑波大学 働く人への心理支援開発研究センター 研究員、公立大学法人 福岡女子大学 国際文理学部 准教授 (IR・情報化推進センター 副センター長) 等を経て、現職。専門はカウンセリング心理学、生涯発達心理学、産業・組織心理学。

── 学び直しに取り組んでいる社会人は、どのような背景や動機づけを持つ傾向にあると見ていますか。

私は自身の研究において、社会人向け専門職大学院の修了者(30歳代~50歳代)、シニア層向けスタートアップ講座の受講者(40歳後半~50歳後半)、心理系社会人大学院の修了者 (50歳代~60歳前半)の3グループの計36名に対して、学び直しに関するインタビュー調査を行いました。その結果、以下のような特徴が確認できました。

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