バイオものづくり技術者を育成し、持続可能な社会に貢献

政府は「バイオものづくり」の長期的目標として、2030年までに年間3兆円の関連国内投資を実現するとしている。今後が期待されるバイオものづくりだが、担い手となる人材は不足。こうした中で大阪工業大学の長森英二教授は、バイオものづくり技術者の育成に力を入れている。

バイオものづくりの投資規模は
2030年までに3兆円に拡大

長森 英二

長森 英二

大阪工業大学 工学部生命工学科 教授
1974年生まれ。1997年、名古屋大学工学部生物機能工学科を卒業。1999年、同大学院工学研究科生物機能工学専攻修士課程を修了。2001年、同博士課程を修了。同年、大阪大学大学院博士研究員。2002年、豊田中央研究所研究員、グループリーダー。2011年から大阪大学大学院工学研究科生命先端工学専攻生物工学コース講師、2016年、大阪工業大学工学部生命工学科准教授を経て現職。博士(工学)。

近年、注目されている産業分野の一つに「バイオものづくり」がある。バイオものづくりとは、遺伝子技術により生物由来の素材を用いてものづくりを行うことであり、化学素材、燃料、医薬品、動物繊維、食品等、様々な分野で利用される技術だ。微生物が生成する目的物質の生産量を増加させたり、新しい物質を生産することで、海洋汚染、食糧・資源不足など地球規模での課題解決に資するとともに、経済成長との両立が期待できる。

(※全文:2119文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。