小中学生の6割が生成AI検索経験 「回答を鵜呑み」が約半数

株式会社Pifteeは、小学3年生から中学3年生の子供を持つ保護者300名を対象に「小中学生の生成AI利用と調べ方に関する実態調査2026」を実施した。ChatGPTをはじめとする生成AIが急速に普及するなか、子供たちの情報収集手段には大きな変化が生じている。株式会社Piftee公式プレスリリースより



株式会社Piftee公式プレスリリースより

生成AIが「YouTube」に並ぶ主要な調べ方に浮上

調査の結果、小中学生の61.2%が生成AIの利用経験があり、そのうち11.6%が「日常的に使っている」と回答した。子供が調べ物をする際に最も多く使う手段としては、「家族に聞く(36.4%)」と「Google等の検索エンジン(35.0%)」が拮抗している。注目すべきは「生成AI」が9.9%となり、YouTubeの11.9%に迫る第4位に浮上した点である。

学年別で見ると、低学年では家族への依存度が高いが、中学1年生ではGoogle検索が58.8%に急伸する。一方で、小学6年生の24.0%が最も多く使う手段として生成AIを挙げており、小学校高学年から中学生にかけて情報収集の主体がデジタルツールへと移行する実態が鮮明となった。

保護者の5割超が子供の調べ方の変化実感

1年前と比較して子供の調べ方に変化を感じる保護者は54.4%に達した。変化の具体的内容(複数回答)は「生成AIに質問することが増えた(40.0%)」が最多となり、次いで「YouTubeで調べることが増えた(28.7%)」、「家族に聞くことが減った(23.1%)」と続いた。

一方で「Google検索を使うことが減った」との回答は18.1%にとどまっている。このことから、生成AIは従来の検索を置き換えるのではなく、新たな選択肢として追加されている状況がうかがえる。

深刻なリテラシー不足と「対策の空白地帯」

生成AIの利用が拡大する一方で、情報の信頼性に関する課題も浮き彫りになった。AI利用経験のある子供の保護者のうち、67.4%が「子供がAIの回答を鵜呑みにしている」と感じている。さらに、AIの回答が間違っている可能性を子供が理解していないと考える保護者は45.2%に上り、約半数の子供が情報の真偽を見極められていない実態がうかがえる。

株式会社Piftee公式プレスリリースより

保護者の74.1%が子供の検索リテラシーに不安を抱いているものの、AI利用に関する明確な家庭内ルールがある家庭はわずか5.3%であった。不安を感じながらも具体的な対策が追いついていない現状がある。

「AI時代の検証力」が新しいリテラシーの中核に

子供に身につけてほしいスキルとして、保護者の27.2%が「AIの回答が正しいか自分で確かめる力」を挙げた。これは従来型の「検索エンジンで正しい情報を見つける力(17.0%)」を大きく上回っている。

株式会社Piftee代表取締役の福田英矢氏は、AIに対して適切に問いかけ、返ってきた回答を複数の情報源で検証する「AIリテラシー」こそが、これからの時代の「調べる力」の中核になると分析している。