松本尚デジタル大臣、「ミュトス5」停止問題で「方針に変わりなし」 米政府、アンソロピックと継続協議中
松本尚デジタル大臣は6月16日の記者会見の質疑応答で、米アンソロピック(Anthropic)の先端AIモデル「ミュトス5(Mythos 5)」などの提供停止問題について見解を示した。
米国政府は2026年6月12日(米国時間)、国家安全保障上の権限に基づく輸出管理指令をアンソロピックに発出。外国籍者による「フェイブル5(Fable 5)」および「ミュトス5」へのアクセスを全面停止するよう命じたもので、アンソロピックは両モデルを即時無効化した。国内では、プロジェクト・グラスウィング(Project Glasswing)を通じてクロード・ミュトス プレビュー(Claude Mythos Preview)のアクセス権取得に動いていた三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行の3メガバンクや、参画を発表したばかりの日立製作所などへの影響が懸念された。
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NHKの記者からの質問に対し、松本大臣は問題が表面化して以来、米国政府およびアンソロピックと頻繁に情報・意見交換を続けていることを明かした。一方で「状況が日々変動しており、交渉の途中にある」として詳細への言及は差し控えた。
政府システムの脆弱性チェックへの影響については、フロンティアAIを活用しながら、あらかじめ定めたプロジェクトや仕組みに則って脆弱性チェックとパッチ適用を着実に進める方針に変わりはないと強調した。前日に開催したサイバーセキュリティの専門家会議では各省庁から進捗状況の報告を受けており、「入手できるモデルがあればそれを活用し、入手できない状況になればあるものを最大限に使ってセキュリティを高めることが今やるべき最も重要なことだ」との認識を示した。
デジタル庁がこれまで積み上げてきた脆弱性チェックのノウハウを各省庁に横展開する段階にあるとも説明し、政府として対応を着実に前進させていることを強調した。