信州大発スタートアップ、足腰の不自由な子ども向けにリハビリ用ウェアラブルロボットを開発
AssistMotion株式会社は9月17日、足腰の不自由な子ども向けにリハビリ用ウェアラブルロボットを開発したことを発表した。
AssistMotionは信州大学発スタートアップ。繊維学部における研究成果を社会に還元すべく、2017年設立。ウェアラブルロボットとソフトアクチュエータ(ロボット用人工筋肉)の研究開発を行っている。
2021年12月、足腰が不自由な人のためのリハビリ用ウェアラブルロボット「curara」(クララ)を開発。病院や介護施設、一般家庭において歩行訓練に用いられている。
「curara」にはこれまで成人サイズしかなかったが、この度、長野県立こども病院との共同研究により、子ども向けの小型版を開発した。身長90cmから着用可能。重量も1.9kg~と非常に軽くなっている。
成長に合わせてSS(身長90cm~)とS(身長115cm~)の2つのサイズを用意。現在は同病院にて臨床研究を進めている。
脳性麻痺や二分脊椎といった、歩行困難をきたす疾患のある子どもたちにリハビリを提供し、歩行機能の維持や改善、さらには生活面での意欲向上をもたらしたいとしている。
小児用「curara」の外観。本体(左)と着用時(右)。AssistMotionプレスリリースより