玖珠町ジュニアICTリーダー事業 子どもたちが「町の魅力」を発信
大分県玖珠町では、子どもたちがデジタル技術を活用して地域の可能性を発見し、まちづくりの当事者としての意識を高める「玖珠町ジュニアICTリーダー事業」が進められている。今、その取組は全国に広がり、各地で「ジュニアICTリーダー」が育ち始めている。
GIGA端末を活用、
地域の可能性を捉え直す機会に
衛藤 公彦
平川 拓也
「玖珠町(くすまち)ジュニアICTリーダー事業」の発端となったのは、GIGAスクール構想により学校に1人1台端末(以下、GIGA端末)が整備されたことだ。GIGA端末は、それをいかに効果的に活用するかが重要になる。玖珠町では2021年、Googleから講師を迎えて、ICT教育に関する教員研修を実施した。その際、子どもたちへの研修もできないかと相談し、それがジュニアICTリーダー事業の実現へとつながった。
ジュニアICTリーダー事業は、子どもたちがデジタルスキルを身に付けるだけでなく、郷土愛を醸成するための取組だ。町内の希望する小中学生を対象にGIGA端末の活用に関する研修を行い、受講後に玖珠町教育委員会がジュニアICTリーダーとして認定。リーダーとなった小中学生は、町教委の公式ホームページで郷土の魅力を発信する。
玖珠町教育委員会GIGAスクール推進室室長の衛藤公彦氏によると、…
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