ここのね自由な学校 子どもたちが「自分で決める」教育を追求

大分県南部の豊後大野市に、明治創業の酒蔵を生かしたオルタナティブスクール「ここのね自由な学校」がある。クラウドファンディングで校舎を改修し、子どもたちが「自分で決める」経験を重視した学びの場づくりを進める代表の山下浩二氏に、目指す教育の姿と今後のビジョンを聞いた。

「学びたいことは自分で決める」
少年の言葉に学校設立を決意

山下 浩二

山下 浩二

特定非営利活動法人タオ・オーガニック・ファミリー・ユニオン 理事長
東京生まれ東京育ち、20歳の時に大学を中退、豊後大野市の地域おこし協力隊に就任する。山奥のゲストハウス「LAMP豊後大野」の立ち上げに参画したのち、仲間とともに明治創業の元酒蔵を校舎にセルフリノベーションした「ここのね自由な学校」を立ち上げる。

「わたしのこたえを創る」を理念に掲げる「ここのね自由な学校」は、子どもたちが「自分で決める」ことを何より大事にし、自分のペースで自分の人生をデザインする学校だ。「ここのね」という名称には、「今、ここ」に生きる、「こころの根っこ」の声を聴く、「個々の音色」を奏でるという3つの思いが込められている。

運営するのは、NPO法人タオ・オーガニック・ファミリー・ユニオン。新たな教育の形をつくりたいと願う3人の若者が意気投合して設立した。理事長を務める山下浩二氏は東京都出身だが、地域おこし協力隊として豊後大野市に移住。熊本出身の秋篠奈菜絵氏は小学校教諭を務めていた頃、…

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