脳科学×体験学習の独自メソッド、家庭・地域・企業で「個」を育む

脳科学の知見と体験学習を組み合わせ、子どもから大人までを対象に、独自の教育プログラムを提供する「ひとねるアカデミー」。代表の佐藤陽平氏は「個に立ち返ることで、人は成長する」と語り、「個」や「己」を育てる「こそだて」プログラムにも力を入れている。

脳科学と体験学習を組み合わせ
独自のメソッドを確立

佐藤 陽平

佐藤 陽平

一般社団法人ひとねるアカデミー 代表理事
大分県臼杵市出身。豊後高田、別府育ち。大学では探検部部長を歴任。一人旅で世界を周り、教育の重要性に気づく。大手企業を経て長野県の自然学校に参画。事務局長・常務理事を歴任しサマーキャンプや子どもキャンプで、延べ5000人以上の子どもたちに自然体験を実践。「教育は家庭から」と考え、一般社団法人ひとねるアカデミーを設立。脳科学(篠浦脳活用度診断:S-BRAINマスターアドバイザー)の資格も習得。実践と脳科学の視点からから生まれた独自の体験教育法を体系化し、それを広める講演会・セミナーは、教育関係者や保護者の間で高い評価を得ている。

「教育の本質とは、どのような時代でもたくましく生き抜き、幸せになる力を育てることです」。そう語るのは、一般社団法人ひとねるアカデミー代表理事、佐藤陽平氏だ。

ひとねるアカデミーは大分を拠点に、その人が持つ個性を伸ばし、自ら考え行動できる力を育むメソッドを提供している。その柱は、脳科学と体験学習だ。脳科学は佐藤氏が師と仰ぐ脳外科医の篠浦伸禎氏の「S-BRAIN(篠浦脳活用度診断)」を導入。「S-BRAIN」で個性を見極め、佐藤氏が長年携わってきた体験学習でその強みを伸ばす独自のメソッドとなっている。

ただし、体験と言っても自然体験とは限らない。「子どもにとって、起こること全てが体験になる」と佐藤氏が語るように、例えばプランターで植物を育てる、包丁を使って魚をさばく、掃除をするなど、家庭でも様々な「体験」をつくり出すことができる。

今から10年ほど前、佐藤氏は自身のメソッドを検証するため、…

(※全文:1938文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。