学校のアレルギー対応に不満がある家庭は4割弱 CAN EAT調査

食べられないものがある人の外食を救うサービス「CAN EAT(キャンイート)」を開発・運営するCAN EATは、NPO法人アレルギーっこパパの会と共同で、保育園・幼稚園・学校の給食におけるアレルギー対応に関する実態調査(オンラインによるアンケート調査)を実施し、その結果を公表した。

クラスの子どもが一緒に食事をとる給食の時間は、食物アレルギー当事者にとって大きな悩みの種だ。食べられないものがある場合に園や学校にどのような対応やサポートを期待できるかによって、子どものストレスや保護者の負担が大きく変化する。今回の調査は、給食におけるアレルギー対応の具体的な課題を明確にするとともに、自治体や園・学校がアレルギー当事者に対してどのように向き合っていくべきかを考えるために実施された。

調査結果によると、園や学校のアレルギー対応に不満がある家庭は4割弱で、専用調理器具が必要なケースの方が満足度が低い傾向にあった。3割以上のアレルギー当事者は頻繁に弁当を持参しており、細やかな除去対応や代替食の提供など、より柔軟な対応を求める保護者も多かった。

さらに、園・学校給食のアレルギー対応は自治体・施設による差が大きいことが判明。スムーズな情報提供や丁寧なヒアリングなど、アレルギー当事者に寄り添った主体的な対応が望まれる。また、大阪府箕面市では、多くの子どもが共通して食べられる「低アレルゲン献立」を実施しており、コスト・栄養価・おいしさを両立させた給食のイノベーション事例として注目される。

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