「カーボンニュートラル達成に貢献する大学等コアリション」が設立

文部科学省、経済産業省、環境省、参加大学等により7月29日、「カーボンニュートラル達成に貢献する大学等コアリション」設立総会が開催された。

現在、国や地域を持続可能で強靱な経済社会へと再設計していくために、カーボン・ニュートラルが必要不可欠になっている。日本や世界の2050年までのカーボン・ニュートラル達成や気候変動による甚大な影響への対応のためには、技術イノベーションのみならず経済社会システムのイノベーションが必要であり、そのための知見の創出を加速するとともに、これらを総動員して、地域、国、世界に貢献することが求められている。

このようななか、大学は、教育・研究・社会貢献活動を通じて、国や地域の政策やイノベーションの基盤となる科学的知見を創出するとともに、その知を普及する使命を持ち、以下の例のように、国内外に果たすことのできる役割は多様であり、かつ極めて大きくなっている。

・人文・社会科学から自然科学までの「総合知」の創出と分野融合、これらの知を活用した地域のゼロカーボン化や気候変動への適応に係る取組への協力
・自治体や企業、大学間の共同研究等を通じた、脱炭素技術やプラスチック代替・循環技術などの新たな技術や価値観・行動様式の創出
・環境分野における人材育成やリテラシー向上
・地域における社会実装の場としての大学キャンパスにおけるゼロカーボン化の推進
・誰ひとり取り残さない社会の実現に向けた世界貢献と国際連携

以上を踏まえ、大学が、国、自治体、企業、国内外の大学、研究機関等との連携を通じ、取組や成果の水平展開、革新的なイノベーションを生み出す研究開発や成果の社会実装の推進、ネットワーク・発信力の強化などを行う場として、「カーボンニュートラル達成に貢献する大学等コアリション」を立ち上げ、社会における大学の機能と存在感を一層高めるとともに、カーボン・ニュートラル達成に向けた取組を大学から大学、地域、国、世界へと、次々と展開させること、また、関係する大学等の総意としての発信を通じて社会の在り方等により良い変化をもたらすことに貢献するのを目指している。

コアリションには、188の国公私立大学等が参加。その1校として事業構想大学院大学も名を連ねている。

21.7.30news1