日本デザイン振興会、『デザイン白書2024』を公開

公益財団法人日本デザイン振興会は6月4日、『デザイン白書2024』を公開した。国内各地でデザインのどのような取り組みが展開されているのか、デザインはわが国の経済や社会にどのような効果をもたらしているのかを、350ページに渡り網羅的に取りまとめている。

監修は経済産業省デザイン政策室。同政策室は2023年1月「これからのデザイン政策を考える研究会」を設置。議論の結果、海外のデザイン先進国では「デザインカウンシル」が調査研究レポートなどを通じ、社会にデザインを浸透させているのに対し、日本ではそのような機能が不在であることが確認された。

この課題を解決すべく制作されたのが『デザイン白書』。国内のデザインの最新動向とその効果を社会に戦略的に発信するとともに、デザインの多様な領域で活躍する人や組織をつなぎ、わが国のデザインを発展させることを目的としている。

「世界×デザイン」(「WDO世界デザイン会議東京2023」の報告)、「地域×デザイン」(各都道府県の最新動向や今後の展望・課題の紹介)、「企業×デザイン」(企業、デザイン事務所、教育機関による具体的な取組みの紹介)、「行政×デザイン」(中央省庁や地方自治体による具体的な取組みの紹介)、「文化×デザイン」(近年行われたデザイン関連の展覧会やイベントの紹介)、「資料」(各種統計や行政施策、デザイン関連イベントなどの一覧)の6章立て。

以下から読むことができる。

https://archive.jidp.or.jp/wpd2024/wpd2024_full_a3.pdf

 

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