公立校の児童生徒1人あたり平均端末数は1.1、教室の無線LAN整備率は95.7% 文科省調べ
文部科学省は8月30日、2023年度「学校における教育の情報化の実態等に関する調査」の結果(速報値)を発表した。
調査は毎年実施。全国の公立学校(小学校、中学校、義務教育学校、高校、中等教育学校、特別支援学校)に、ICT環境の整備状況について尋ねるとともに、全国の公立学校の授業を担当している全教員に、ICTの活用力と指導力を自己評価させている。調査基準日はその年度の3月1日。
ICT環境の整備状況について、児童生徒用に配備されたコンピューター(タブレット含む)の児童生徒1人あたりの台数は「1.1」だった。2019年度(0.2)以降、0.7、1.0、1.1と毎年増加してきたが、前年度と同じ数字となった。
教室の無線LAN整備率は95.7%。こちらも2019年度(48.9%)以降、78.9%、94.8%、95.7%と毎年上昇してきたが、前年度と同じ数字となった。学校種別のICT環境の整備状況は画像の通り。
一方、教員のICT活用・指導力について、
①教材研究・指導の準備・評価・校務などにICTを活用する能力
②授業にICTを活用して指導する能力
③児童生徒のICT活用を指導する能力
④情報活用の基盤となる知識や態度について指導する能力
を、各種の質問に「できる」から「まったくできない」までの4段階で回答させ、計測したところ、「できる」「ややできる」と回答した教員の割合の平均は、①で89.6%、②で80.4%、③で81.6%、④で88.1%となった。いずれも昨年度から1~2ポイント上昇した。
都道府県別では、①~④のいずれにおいても、愛媛県がもっとも高かった(①99.0%、②98.3%、③98.2%、④98.9%)。一方、①は愛知県(86.2%)、②③は和歌山県(それぞれ73.3%、76.9%)④は鳥取県(82.5%)がもっとも低かった。
調査結果の詳細は以下から見ることができる。
https://www.mext.go.jp/content/20240827-mxt_jogai01-000037398_1.pdf
文科省資料より