被災地で母と子を支援、不登校を解消するメソッドを確立

2011年の東日本大震災を機に、被災地域を中心に子どもや子育て中の家族の支援を始めたマザーリンク・ジャパン。自ら6年半にわたって陸前高田の仮設住宅に住みながら支援を行ってきた代表の寝占理絵氏に、団体発足の思いとこれまでのプロジェクトの展開、今後へのビジョンを聞いた。

居ても立っても居られず
復興支援に向けて東奔西走

寝占 理絵

寝占 理絵

認定特定非営利活動法人
マザーリンク・ジャパン 代表
17年にわたりWEB制作のプロダクションを経営。クリエイティブディレクターとして、大手企業のサイトを中心に450サイト以上を手掛け、専門学校HALでは顧問として主任講師養成やコース設計のコンサルを担った。東日本大震災直後にマザーリンク・ジャパンを立ち上げ、6年半、陸前高田の仮設住宅に住みながら「子どもの貧困対策」として被災したひとり親家庭や里親家庭の支援や「不登校・引きこもり解消支援」を行う。2017年より、「不登校・引きこもり解消支援アドバイザーの養成」をスタート。
認定特定非営利活動法人マザーリンク・ジャパン
不登校・引きこもり解消支援ネットワーク Maman

認定特定非営利活動法人マザーリンク・ジャパンは、「いつの時代でも、どこに生まれても、全ての子どもにとって、子ども時代が幸せなものであるように。母親であることに幸福感と誇りを持てる社会であるように。」という理念の下に設立され、東日本大震災を契機とした子どもの貧困対策、ひとり親家庭支援、子育て支援、不登校・引きこもり解消支援を中心とした活動を続けてきた。

同団体を設立し、代表を務める寝占氏は、もとはインターネット業界で活躍するビジネスパーソンだった。1990年代半ば、インターネット黎明期に業界に飛び込み、好きな仕事に打ち込みながら経済的な成功を果たした上、子育ても充実していた。だが、それだけでは満たされない思いを抱え、もっと社会に貢献したいと新会社を設立した矢先に東日本大震災が起こった。

居ても立っても居られず、「何か被災地のためにしなくては」と…

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