ダイバーシティを「自分ごと」に 企業向けの体験型研修プログラムを展開
「異彩を、放て。」をミッションに、福祉を起点に新たな文化の創出を目指すヘラルボニーは2023年11月、組織のDE&Iを促進する体験型プログラムの提供を開始した。開発を担った同社ウェルフェアチームの菊永ふみ氏と神紀子氏に、開発の背景やプログラムの特徴、今後のビジョンを聞いた。
体験型ワークショップを通じ
DE&Iを知る・感じる・表わす
菊永 ふみ
神 紀子
「福祉実験カンパニー」を標榜するヘラルボニーは、2018年の設立以来、国内外の主に知的障害のある作家とライセンス契約を結び、アートをプロダクト化するライフスタイルブランド「HERALBONY」の運営をはじめ、さまざまな形で異彩を社会に送り届け、福祉領域の拡張を見据えた多様な事業を展開してきた。そうした実績を踏まえて2023年、創業6期目にあたる年に新たに研修プログラム事業に乗り出した。
満を持して11月27日、法人向けにダイバーシティへの考え方を養い、組織のDE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)を促進する体験型プログラム「DIVERSESSION PROGRAM(ダイバーセッション・プログラム)」の提供を開始した。DE&I推進が求められるいま、「知識」だけでなく、体感した「考え方」により多様性が根づき、一人ひとりが活きる環境づくりへの伴走を目指す。
プログラムは、「知る」「感じる」「表わす」というオリジナルの3つのセッションで構成される。最初のセッション1は、DE&Iを自分ごととし、プログラム全体の目的とゴールを明確にするためのオリエンテーションだ。参加者はここで自分の所属組織におけるDE&Iの現在地を確認し、その必要性を理解する。ここが共有できたところで、セッション2ではプログラムの肝となる体験型ワークショップに進む。「マイノリティ」であることを擬似的に体験しながら、…
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