スパルタキャンプ　過疎地に「志ある者」が集結、起業家を続々と輩出

中軽米 真人

八幡平市 商工観光課 課長補佐兼企業立地推進係長
1998年、岩手県松尾村（現：八幡平市）役場に入庁。業務のかたわら情報化政策に関わり村内ほぼ全域ADSL化に貢献。合併協議会の情報システム統合担当となり、補助金に頼らず民間の力で市内全域の光ファイバー化を推進。2015年から企画総務部地域振興課地域振興係として「起業志民プロジェクト」を推進し、国内外から参加者が集まるプログラミング合宿「スパルタキャンプ」で多くの定住者、起業家を生み出している。

起業志民プロジェクトは2015年、岩手県八幡平（はちまんたい）市の地方創生事業としてスタートした。合宿形式でプログラミングを学ぶ「スパルタキャンプ」はそのコア事業であり、宿泊費を含めて、参加費はすべて無料。経歴も年齢も一切不問だ。

スパルタキャンプは4週間のプログラムだが、講義が行われるのは土・日曜日であるため、実質は計8日間。その短期間で一般のスクールならば半年間で学ぶようなプログラミング技術を身に付けられるという。

「スパルタキャンプは人を育て、場を提供し、事業化を支援する起業志民プロジェクトにおける、IT起業家育成エコシステムの起点です。起業を目指す志のある人たちが集まり、…