企業のDX、3大課題は「自社に必要なスキルが定まっていない」などいずれも人材関連
教育事業を展開するヒューマンアカデミー株式会社は9月12日、調査「DX推進状況と課題2024」の結果を発表した。
経産省が2018年に発表したレポートの中で、それまでにDXを進めなければ国全体で最大、年12兆円の経済損失が生じる「崖」とした2025年が目前に迫る中、企業におけるDXの現状と課題について調べた。
調査は7月、全国の企業の人事・研修担当者を対象に実施。300名から回答を得た。なお企業の規模は、1,000名以上が52%、1,000名未満が48%。
勤務企業におけるDX推進担当部署・担当者の整備状況について尋ねたところ(複数回答可、以下同)、「専門に担当する部署がある」が43%で最多。「他の業務と兼任で担当する部署がある」が20%、「部署はないが、専任担当者がいる」が11%、「部署はないが、他の業務と兼任で担当する担当者がいる」が8%だった。
DXに関して外部委託した業務について尋ねたところ、「セキュリティ対策」(38%)、「PCなど各種デバイスの手配・設定・準備」(33%)、「使用するツールやサービス、アプリなどの選定・契約」(32%)がトップ3。
一方、「特になし」は僅か14%。DXを社内で完結できている企業は1割程度で、残りの企業では社内に人材が不足しており、育成も追いついておらず、外部に委託せざるを得ないことが伺われた。
実際、DXを妨げていると感じる事柄について尋ねたところ、「IT・DX推進に関わる人材が足りない」(40%)「自社に必要なIT・DXスキルが定まっていない」(36%)、「IT・DX人材の育成方法がわからない」(29%)がトップ3(画像参照)。DXを阻害しているのはもっぱら人材関連の課題であることが判明した。
「予算が足りない」など、リソースや環境関連の課題は人材関連の課題の半分に満たず、リソースや環境は整っているものの、それらを活用できる人材が不足していることが伺われた。
調査結果の詳細は以下から見ることができる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001666.000005089.html
ヒューマンアカデミー プレスリリースより