多世代が語り合う、美術館・図書館・公民館での哲学対話
哲学対話は日常の会話ではなかなか触れることのない普遍的なテーマを話し合うことのできる貴重な機会だ。そして大人や子どもといった年齢や立場を越えた対話ができる点も魅力のひとつだ。今回は美術館や図書館など、公共の場を活用した哲学対話を紹介する。
河野 哲也
今回は、美術館や図書館、公民館といった公共の場所での哲学対話の実践を紹介します。哲学対話は普段はなかなか話せないような一般的なテーマについて、胸襟を開いて話し合う活動ですが、関心のあるテーマについて語り合うことで、初対面の人たちとでも深い関係を築くことができます。
美術館での哲学対話
以前に触れましたが、美術館での哲学対話は、とても意義深い活動になり得ます。私がこれまで実践してきたのは、美術館で作品を鑑賞した後に(屋外の彫刻やインスタレーションのような作品のこともあります)、美術館内の部屋を借りて、それらの作品を入り口としてさまざまなテーマについて話し合う美術の哲学対話です。美術館内で対話をするときには、…
(※全文:2465文字 画像:あり)
全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。
※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。