都のチャレンジスクール、AIによる悩み相談システムを試験的に導入

株式会社ZIAIは2月20日、東京都立桐ヶ丘高等学校にて、生成AIがチャットにて生徒の悩みの相談に乗る「悩みチャット相談システム」の運用を始めた。ZIAIが独自に開発した傾聴AIアルゴリズムを活用し、いじめや不登校、ひきこもりや虐待といった問題の早期発見・解決を目指す。

ZIAIは自殺対策を目的にAI研究開発を行う非営利団体としてスタートし、「カウンセリングの再発明」を掲げて活動。最先端の自然言語処理技術と蓄積された悩み相談データにもとづく「傾聴AI」の開発に取り組んでいる。

一方、都立桐ヶ丘高校は、小・中学校での不登校や、他の高校の中途退を経験した生徒が通う都の「チャレンジスクール」。定時制(昼夜間三部制)、単位制、総合学科であり、福祉教養、アートデザイン、情報ビジネスの3系列が存在する。

ZIAIは「悩みチャット相談システム」を2月20日から3月31日まで同高校の全生徒に開放する。悩みを受け止めることで生徒のストレスを緩和するとともに、必要に応じて現場の教員やスクールカウンセラーに繋ぐことで問題の早期発見・解決を目指す。さらに、それらのデータを学校にフィードバックすることで、より魅力的な学校づくりや学校全体のフォロー力向上を狙うとしている。

 

ZIAIプレスリリースより