探究学習に課題を感じる高校教員が9割以上 民間調査
認定特定非営利活動法人カタリバは5月31日、高校教員を対象に昨年12月から今年1月にかけて実施した、探究学習に関する調査の結果を発表した。
2001年設立のカタリバは、被災地を含む全国の10代に、学習サポートや居場所の提供などさまざまな支援を提供している。2013年からは高校向けに、生徒が身の回りの課題や自身の関心事をテーマに、地域社会と連携してプロジェクトを立ち上げる探究学習プログラム「全国高校生マイプロジェクト」を提供している。
調査では、「全国高校生マイプロジェクト」に取り組んだ高校の担当教員340名に、探究学習に感じている課題について尋ねた。
探究学習カリキュラムの企画や開発、推進を統括する組織が校内にあるか尋ねたところ、82.0%があると回答した。2022年度に「総合的な探究の時間」が高校の必修科目となってから2年が経ち、探究学習を組織的に行おうと試みる学校がある程度増えてきたことが判明した。
その一方で、探究学習に課題を感じているか尋ねたところ、「とても感じている」が40.8%、「まあ感じている」が51.2%。9割以上が探究学習に課題を感じていることが判明した。
具体的な課題について尋ねたところ(複数回答可)、「授業案やカリキュラムの設計」(49.4%)「調べ学習で終わってしまう」(49.1%)「校内で探究学習への理解が広がらない」(47.6%)がトップ3となった(画像参照)。
自由記述では、「教職員間における探究学習に対する指導の考え方が異なったり、熱量に差があったりする」「少数の意識の高い教員がやっているだけの状態」といった声が見られた。
調査結果の詳細は以下から見ることができる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000095.000060187.html
カタリバ プレスリリースより