社会課題の現場で「人」は育つ 越境学習のために大切なこと

近年、「越境学習」による人材育成が注目されているが、越境する経験を学びや成長につなげるためには、何が重要になるのか。様々な社会課題を解決する事業を展開し、越境学習に関する経済産業省の事業にも携わった一般社団法人RCFの代表理事、藤沢烈氏に話を聞いた。

社会課題の現場での経験が、
「ルールメイカー」を育む

藤沢 烈

藤沢 烈

一般社団法人RCF 代表理事
1975年京都府生まれ。一橋大学卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て独立し、NPO・社会事業等に特化したコンサルティング会社を経営。東日本大震災後、内閣官房震災ボランティア連携室勤務を経て、2011年にRCF復興支援チーム(現・一般社団法人RCF)を設立。行政や企業、地域事業者等と連携して、様々な社会課題を解決する事業を展開している。

──一般社団法人RCFは、経済産業省「未来の教室」事業リカレント教育ワーキンググループの事務局を務め、越境学習に関する実証事業に携わりました。越境学習の効果や重要性について、どのように見ていますか。

越境学習は古くて新しい概念です。越境学習とは組織や場所、事業領域など様々な境界を飛び越えて学習することですが、海外MBAのように越境による学びは以前から行われてきました。昨今、越境学習が注目されているのは、ビジネス環境の大きな変化が背景にあると考えます。

(※全文:2167文字 画像:あり)

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