ティール組織を実践するサイボウズ 百人百通りの働き方が生む社会変革
従来とは一線を画する組織のあり方として注目を集めてきた「ティール組織」。個人が自律し、進化し続けることを目指す組織形態はイノベーション創出にどう寄与するのだろうか。ティール組織の実践に取り組んできたサイボウズの青野慶久氏に聞いた。
ティール組織の実践で生まれる
小さなイノベーション
青野 慶久
『チームワークあふれる社会を創る』をパーパス(存在意義)に掲げ、業務支援や効率化を支えるクラウドサービスを提供するサイボウズ。創業者の青野慶久氏は『ティール組織』に取り組む経営者としても有名だが、実践を始めた経緯をこう説明する。
「もともとサイボウズでは、2005年くらいから働き方の多様化に取り組んできました。背景には離職率の高さがあり、社員が辞めないよう『社員のわがままをどんどん取り入れる』という思いで100人100通りの働き方ができるようにしてきたのです。周囲にあまりロールモデルがなく、手探りの状態でしたが、そんなとき『ティール組織』の日本語訳が出版されて社内で話題になり、読書会が行われました。そこで私も読んでみたところ、サイボウズが今目指している組織のあり方は、ティール組織のような組織なのだと気づいたのです」
(※全文:2181文字 画像:あり)
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