奈良市の小中一貫教育 連続した教育課程で、確かな学力と豊かな人間性を育む

2004年に「世界遺産に学び、ともに歩むまち―なら」小中一貫教育特区として認定された奈良市。2005年から田原小中学校で小中一貫教育を開始した。2015年にはパイロット校からモデル校となった同校。小中一貫教育への取組みについて、学校長の宮久保忠典氏に聞いた。

9年間を3つのブロックに分け、一貫したカリキュラムで育てる

宮久保 忠典

宮久保 忠典

奈良市立田原小中学校(田原小学校・田原中学校)校長
1983年、奈良教育大学教育学部中学校教員養成課程技術科卒業。2019年より奈良県中学校技術・家庭科研究会会長。

近鉄奈良駅から車で15分、里山と田畑に囲まれた田原は、カンヌ映画祭でグランプリを受賞した河瀬直美監督の「殯(もがり)の森』の舞台となった地。『古事記』の編纂に関わった太安万呂の墓、春日宮天皇陵、光仁天皇陵などがあり、自然、文化、歴史の味わい深い地域と言える。

田原小中学校は2005年に奈良市小中一貫教育パイロット校としてスタート。施設一体型の小中一貫校としては、奈良市初の学校で、2015年にはパイロット校からモデル校となり…

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