奈良市の小中一貫教育 連続した教育課程で、確かな学力と豊かな人間性を育む
2004年に「世界遺産に学び、ともに歩むまち―なら」小中一貫教育特区として認定された奈良市。2005年から田原小中学校で小中一貫教育を開始した。2015年にはパイロット校からモデル校となった同校。小中一貫教育への取組みについて、学校長の宮久保忠典氏に聞いた。
9年間を3つのブロックに分け、一貫したカリキュラムで育てる
宮久保 忠典
近鉄奈良駅から車で15分、里山と田畑に囲まれた田原は、カンヌ映画祭でグランプリを受賞した河瀬直美監督の「殯(もがり)の森』の舞台となった地。『古事記』の編纂に関わった太安万呂の墓、春日宮天皇陵、光仁天皇陵などがあり、自然、文化、歴史の味わい深い地域と言える。
田原小中学校は2005年に奈良市小中一貫教育パイロット校としてスタート。施設一体型の小中一貫校としては、奈良市初の学校で、2015年にはパイロット校からモデル校となり…
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