奈良教育大学 教員養成と研修法人統合で、単科大学の壁を破る

創設から100有余年、一貫して教員養成機関として教育者の輩出や教育現場のサポートに尽力してきた奈良教育大学。世の中が激しく変化し、教育の在り方も大きく変わろうとしているなか、加藤久雄学長に、同大学の取り組みや教育人材育成に関する考えを聞いた。

文化遺産、ESD、教員養成と研修大学の3つの柱

加藤 久雄

加藤 久雄

奈良教育大学 学長
1977年、愛知教育大学教育学部卒業。1979年、東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了(文学修士)。1980年より和歌山大学教育学部に勤務。1987年、奈良教育大学教育学部助教授を経て、1999年同大学教授、2015年より現職。

「有能な教育者の育成と地域の文化向上」をミッションとする奈良教育大学。その特色として「3つの柱」が挙げられる。

1つ目の柱は「人・環境・文化遺産との対話を通した教育の追究」。同大学は古都・奈良の中心に位置し、世界遺産を含む多くの文化遺産に囲まれている。奈良国立博物館や奈良文化財研究所との連携により、奈良で学ぶ喜びを実感しながら感性を磨くことができる。

「奈良の伝統文化、文化遺産に触れることは、自ずと日本の…

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