UNWTO駐日事務所 持続可能な観光を促進、次世代の観光リーダーを育てる

新型コロナウイルス感染症やオーバーツーリズムなど、相次ぐ課題を抱える観光業。観光地・奈良も例外ではない。そんな奈良に、国連世界観光機関(UNWTO)の地域事務所がある。アフターコロナ時代の観光人材育成について、副代表の鈴木宏子氏に聞いた。

高校や大学、地方自治体へ向け、特別授業や講演会を実施

鈴木 宏子

鈴木 宏子

国連世界観光機関(UNWTO)駐日事務所 副代表
大学卒業後、国際協力銀行に入行し、途上国政府への融資業務に従事。2009年に英国 London School of Economics にて修士号を取得後、国土交通省に経験者採用で採用。建設業、海運業の国際展開支援の他、内閣官房にて外国の経済・産業政策等の情報分析業務に従事。2018年7月より国土交通省より国連世界観光機関(UNWTO)駐日事務所に出向。

国連世界観光機関(UNWTO)は、スペインのマドリッドに本部を置き、誰もが参加できる持続可能な責任ある観光促進に重要かつ中心的な役割を担う国連の専門機関。159の加盟国及び6地域と500以上の賛助加盟員から構成される、観光分野における世界最大の組織だ。

UNWTO 駐日事務所は、アジア太平洋地域の観光促進及び同地域間の連携の強化を目的として、1995年に唯一の地域事務所として日本に開設された。現在は奈良に事務所を置き、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた持続可能な観光の促進を目指し、活動を展開している。

これまで観光は、観光客数、観光収入といった…

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