奈良県立大学 学習コモンズ制で地域貢献できる人材を育成
1953年に奈良県立短期大学として開学し、1990年に4年制の奈良県立商科大学へ、そして2001年に地域創造学部を開設し、新たなスタートを切った奈良県立大学。日本の歴史文化の原点である奈良の地で、グローバルかつローカルな視点を持って活躍できる人材を育成している。
街のフィールドワークから、地域課題の発見と解決策
浅田 尚紀
奈良県立大学は建学の精神に「奈良の再発見を通して日本と世界に貢献する」を掲げる。「奈良の再発見」と「日本と世界に貢献」はどうつながるのか。2020年4月から同大学を率いる浅田尚紀学長は、着任以来、奈良の魅力に改めて気付かされることが多いという。「私の出身の京都同様、奈良は東大寺をはじめ歴史的に価値の高い文化財が多いだけでなく、京都以上に昔の街並み、特に個人商店が多く残っており、人々の『生活』がありありと感じられる点が印象的です」
奈良県立大学の教育の特徴はフィールドワークを重視していることだが、その場所として奈良という街が非常にふさわしいと感じたという。「生活の場をフィールドワークするという手法は…
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