日本女子大学とミツカングループ、新しい食の形「にっぽん食」を発表

日本女子大学(東京都文京区)とミツカングループ(愛知県半田市)は、若者から見た“これからの日本の食”をテーマに共同で研究を行う共創プロジェクト「にっぽん食プロジェクト」を2022年春より開始してきた。このたび、本プロジェクトの一年の成果として日本女子大学 家政学部食物学科 飯田文子教授、ならびに実際に研究に携わった飯田研究室の学生を中心に考案した、新しい食の形“にっぽん食”の概念を発表した。

“にっぽん食”とは、多様化する食の価値観や山積する食の課題に対して、様々な角度から食を捉えなおすことで、これからの食の概念を表したもの。日本で古くから受け継がれてきた“和食”が、食文化の多様化とともに現代の“日本食”へ変化したように、“にっぽん食”も日本食の先にある、未来の食のあり方を示す名称として考案された。

“にっぽん食”の概念は次の5つ。

1)持続可能な食
2)おいしくて健康的な食
3)“共食”を通じてコミュニケーションを生む食
4)日本らしさをいかした食
5)味覚をはぐくむ食 

2022年度の「にっぽん食プロジェクト」では、飯田研究室の学生による若者の食意識調査や、地域や社会が抱える課題について実践的に取り組む“JWU社会連携科目”のカリキュラムにおける『課題解決型ワークショップ にっぽん食を考える』などを通して、“にっぽん食”の概念を探求し、概念をもとにメニューが考案された。

また、“にっぽん食”の概念を表現した本プロジェクトのロゴも学生を中心に制作された。

来年度以降も本プロジェクトは継続し、両者は“にっぽん食”を探求し続けていくという。

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学生が授業内で試作した“にっぽん食”メニュー(学校法人 日本女子大学のプレスリリース)