ウェルビーイング増進へ、「健口(けんこう)スマイル推進優良法人」選出

日本歯科医師会は3月7日、「健口(けんこう)スマイル推進優良法人表彰事業」の表彰式・記念セミナーを開催した。同事業は、口腔の健康増進に積極的に取り組んでいる企業などの法人の取り組みについて、優良な法人を表彰するとともに、好事例を広く周知し、より多くの法人の口腔の健康増進への取り組みを推進することを目的に、2023年度より創設予定の「健口スマイル推進優良法人推賞制度」の前段階として、実施されたものだ。

昨年の骨太の方針2022に「いわゆる国民皆歯科健診の具体的な検討」が盛り込まれる中、従業員の健康保持・増進を通じて、企業の生産性や社会的信用を高める健康経営の取り組みが注目されている。今回、「健口スマイル推進優良法人表彰」は、全国から応募があった38法人の中から、日本アイ・ビー・エム健康保険組合が最優秀法人賞を受賞した。

表彰式の冒頭挨拶で、堀憲郎会長は、「口腔の健康づくりを通じて、健康寿命の延伸に寄与し、元気な高齢者、働き手、支え手を増やすことで人口減少問題にも貢献する」という目標を掲げ、その実現に向けて、2020年10月に「2040年を見据えた歯科ビジョン」を策定したことを説明。その具体的なアクションの一つとして来年度実施予定の「健口スマイル推進優良法人推賞制度」の前段階として行うのが今回の事業であると話した。

そのうえで、本表彰事業が企業などにおける口腔の健康づくりのさらなる推進につながるとともに、地域の歯科医師会と地元企業との間での、新たな連携と協力関係の構築に期待を寄せた。

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表彰式でのフォトセッションの様子。前列左から、(公社)日本歯科医師会 会長・堀憲郎氏、日本アイ・ビー・エム健康保険組合 常務理事・坂上正樹氏、後列左から、株式会社ナカニシ・世田学氏、株式会社トヨタ車体研究所・上別府徹氏、株式会社大和証券グループ本社・白川香名氏、株式会社CGSコーポレーション・豊島貴子氏、警察共済組合山口県支部・米田恵子氏