研究経験を授業に活かす 博士号教員として地域人材育成に貢献

公立高校の教員として博士号取得者を採用する自治体が増えてきている。全国に先駆け、2008年から博士号保有者の積極採用を行なってきた秋田県。瀬々将吏氏は、初回の募集で採用されて以来、高校教員として12年、教育・研究に従事してきた。

高校で新たな教育の、キャリア形成を

瀬々将吏

瀬々将吏

秋田県立横手高等学校教諭(博士号教諭)
大阪市立大学数学研究所研究員、国立台湾大学研究員等を経て、2008年4月博士号教員として、秋田県立横手清陵学院高等学校に赴任。2020年4月より現職。

文部科学省が指定する『スーパーサイエンスハイスクール(SSH)』をはじめ、先進的な科学技術、理科、数学教育を通じて、生徒の科学的能力や科学的思考力を培い、将来社会をけん引する科学技術人材を育成する取り組みが重要視されている。

理数系分野などで高い専門性を持つ人材を育成するため、博士人材を公立高校の教員として採用する自治体が出てきており、博士の職場を大学の研究現場以外にも広げる、新たなキャリアパスとしても注目を集めている。

秋田県では2008年、博士号保有者などの優れた人材を高校に…

(※全文:2480文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。