『全員戦力化─戦略人材不足と組織力開発』

『全員戦力化─戦略人材不足と組織力開発』

『全員戦力化
─戦略人材不足と組織力開発』

守島 基博 著/240頁/1800円+税/
日本経済新聞出版

日本企業が抱える最大の人材問題は「人材不足」だ。単に労働人口が足りない「人手不足」ではない。本書でいう人材不足とは、自社の戦略達成や競争力の源泉として必要な戦略人材が確保できない状態のことだ。この問題に、「組織力開発」という観点からアプローチしたのが本書である。人材を確保、活用し、人材によって組織の競争力を高めていくには、組織を対象にしたマネジメントが重要である。これが本書の基本的なアイディアだ。

人材不足を肌で感じている読者もいるだろう。実際、国際比較調査においても、その傾向は顕著に表れている。人材不足を経験している企業は、2018年時点で既に89%にも上り、世界42カ国の平均45%の2倍近いという。

(※全文:1937文字 画像:あり)

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