大学と地域連携の新たな展開〜HUB構想から見える価値創造と未来志向〜

本稿では、地域連携の HUB 機能の構築を目指す。新潟大・東京農業大の事例をもとに地域連携の最前線を取り上げる。
(協力:川端和重 新潟大学 理事・副学長 域創生推進機構長/佐栁融 東京農業大学 農生命科学研究所事務部 課長補佐)

大学と地域の連携の意義

大学と地域の連携は、2006年教育基本法の改正で大学の「社会貢献」が使命として明文化されて以来、地域の課題解決策の一つとされ、様々な大学と地域の連携協定が結ばれ、国や自治体による大学の地域連携に対する支援も積極的に行われてきた。

連携のパターンも(1)学生と地域などが交流する連携、(2)よそ者の視点で地域の価値を発見する連携、(3)地域の抱える課題を解決する連携、(4)地域と大学が協働する連携など多様である。しかし必ずしも成果が上がらない連携も多いのが実情である。続かない原因として…

(※全文:2395文字 画像:あり)

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