少子化・コロナ禍における 大学法人の経営への影響

大学進学率が上昇しても人口減少により大学進学者数が減少局面に入っている。本稿では私立大学の経営への影響や改善策などを中心に検証する。

従来から、18歳人口の減少が叫ばれ、大学法人の経営が難しくなることが指摘されていた。これまでは18歳人口は減少していても大学への進学率が上昇しており、大学は生徒数を確保できていた。しかし、文部科学省による推計では「2018年以降は18歳人口の減少に伴い、大学進学率が上昇しても大学進学者数は減少局面に突入すると予測される。」としており、大学経営への影響はこれからといえる。

設置形態別にみると、国立大学法人では令和2年9月に取りまとめられた「国立大学法人の戦略的経営実現に向けた検討会議(中間とりまとめ)」において、「抑制的に取り扱ってきた国立大学の学部収容定員の在り方を柔軟に取り扱うことも含め…

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