EBPM・EBMgtを推進する仕組み エビデンスシステム(e-CSTI)
エビデンスに基づく政策の企画立案・法人経営が重要視される中で、新たなプラットフォームとしてエビデンスシステム「e-CSTI」が構築された。その意義を紹介する。
EBPM・EBMgt の推進と、大学マネジメント
植草 茂樹(うえくさ・しげき)
江端 新吾(えばた・しんご)
我が国の科学技術・イノベーション力を向上するために、国は様々な政策を打ち出している。特に大学等の研究機関において「研究力」「教育力」「資金獲得力」を高めることが喫緊の課題と言われているが、多種多様な要素が複雑に影響を及ぼしているため、エビデンスに基づく分析機能を向上させ、分析結果を政策立案に活かしていくことにより政策効果を高めていくことが極めて重要となっている。
本連載第6回で科学技術イノベーション政策の最前線として科学技術・イノベーション法、統合イノベーション戦略2020等を紹介したところだが、いずれにしてもエビデンスに基づく政策の企画立案(EBPM:Evidence-based Policy Making)、エビデンスに基づく法人経営(EBMgt:Evidence-based Management)を重要なものと位置付けており、大学マネジメントを行う際のエビデンスの重要性はますます高まってきている。
こうしたなか、内閣府政策統括官(科学技術・イノベーション担当)では、大学等の研究機関において「研究力」「教育力」「資金獲得力」に関するエビデンスを収集し、インプットとアウトプットの関係性を見える化するための各種分析機能を開発し、関係省庁や国公私立大学・研究開発法人等の関係機関に対して分析機能・データを共有する新たな…
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