学生が自ら考える授業に 農業経営の仕組みを伝えたい

かつては「農家の後継ぎ」が通うことの多かった農業者研修教育施設だが、いまでは食品産業の一翼を担う農業経営を学ぼうという学生が増えている。実務家教員に転身した山崎政行氏は、金融出身ならではのビジネス感覚を生かし、豊富な事例を学びに変換して提供している。

魅力的だった、若い人に伝える仕事

山崎 政行

山崎 政行

千葉県立農業大学校 非常勤講師
社会情報大学院大学 実務家教員養成課程 東京6期生
東京農工大学農学部を卒業後、1983年に農林漁業金融公庫(現日本政策金融公庫)に入庫。その後、融資企画、大型案件審査、秘書業務、再生支援業務等を経て、2019年に定年退職。退職後、研修講師等を行う傍ら、2021年4月より現職。

2021年4月から千葉県立農業大学校の研究科にて非常勤講師を務めている山崎政行氏。2019年10月に日本政策金融公庫を定退職し、農業経営における事業継承をテーマとした研修講師として日本各地を飛びまわる傍ら、専門分野である農業経営やフードシステムに関する調査研究、専門誌への寄 稿などを続けていた。

「再雇用の途もあったのですが、農業を足場とした知見や情報をより幅広く提供しながら、一定の収入を得られる働き方を探していました。たまたま新聞広告で実務家教員養成課程の存在を知り、基本土曜日だけなら研修等の仕事とバランスを取りながら...

(※全文:2552文字 画像:あり)

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