未来技術・人材の育成を目的に「高専生向けプロジェクト」を開始

地域特性に合わせたローカルイノベーションを中央官公庁や地方自治体と共に創出し、社会課題解決のユースケースや新たな地方創生モデルを生み出す一般社団法人ローカルイノベーション協会(LOCAL INNOVATION ASSOCIATION)(以下LIA)は、全国の高等専門学校向けに提供する未来技術を支える人材の育成・輩出を目的としたプロジェクト「Kosen Incubate Committee(高専インキュベート委員会、以下KIC)事業」の2023年度プログラムの募集を開始した。

内閣府の提唱する日本が目指す未来社会の概念「Society5.0」の実現には、“デジタル技術強みを活かし新しい価値を創出できる人材”の輩出は重要なテーマであり、これらの推進に向けて、AI・数理データサイエンス、サイバーセキュリティ、ロボット、IoTといった高度な技術分野を高専教育に組み込む「COMPASS 5.0 (次世代基盤技術教育のカリキュラム化)」がある。しかし、「COMPASS 5.0」の実現には、高専が強みとするデジタル/テクノロジー知識・技術の養成に加えて、新しい価値/事業の創造に資するアントレプレナーシップの醸成も欠かせない。

「KIC事業」は、全国の高専向けに、高専教育で培った専門分野の知識や技術を活かし、地域や身の回りの課題解決につながる事業の構想、及びこの活動を通じて起業家や経営人材として重要であるアントレプレナーシップを養うことを目的としたプロジェクトだ。専門分野の知識や技術を養成する高専と、アントレプレナーシップ醸成を支援するLIA及びReGACY Innovation Group、そして新たに生まれた事業構想を実証・実現する場である地方自治体、それぞれの特徴を活かしたプロジェクトとして推進している。

「KIC事業」のカリキュラムは、事業創造のために必要な思考回路を学ぶワークショップ形式の前期プログラムと、同プロジェクトに協力賛同する企業や自治体とともに、前期で学生自身が自発的に取り組みたいと思う事業アイデアを実際の社会で実証検証を行う後期プログラムの構成となっている。「KIC事業」は2022年に設立され、初年度となる昨年は全国から8校11チームが参加。参加した学生は同プログラムを通じてアントレプレナーシップを醸成し、プログラム終了後も自発的に学生起業家の登竜門である「キャンパスベンチャーグランプリ」への応募や事業化に向けた検討を継続するなどの成果につながっている。

23.3.6news3

株式会社ReGACY Innovation Group株式会社・プレスリリースより