VRを活用した実習教材を開発、獣医療教育をDX 麻布大学ほか

麻布大学(神奈川県相模原市、学長:川上 泰)獣医学部獣医学科 高木哲教授の研究グループと、あまた株式会社(東京都新宿区、代表取締役:髙橋 宏典)、株式会社EDUWARD Press(東京都町田市、代表取締役社長:太田 宗雪)は、獣医療トレーニング用VRソフトウェア「VETS VR」を共同開発したことを発表した。2023年4月1日より大学の授業で利用開始される。

この教材は、獣医療に関する学術知識を有する「麻布大学」と最新のVR技術をもつ「あまた」、教材開発のノウハウをもつ「EDUWARD Press」が共同で開発した、獣医療トレーニング用VRソフトウェア。

高い臨場感をもって学習者の「手技」「手順」への理解をサポートするとともに、実習対象となる動物の代替をVRが担うことでアニマルウェルフェア(動物福祉)を実現する。

今回開発されたVETS VR「犬の気管挿管」編は、日本小動物外科専門医のきめ細かな監修により、必要な器具の選択から麻酔導入、気管挿管までをVRで忠実に再現。反復学習が可能であるため、手技の流れに関する理解度と技術力の向上を図ることができる。

本ソフトウェアの開発により、実習対象となる動物の大幅な負担軽減を可能にするとともに、VRヘッドセットを使用した高画質バーチャル空間内における獣医療の「手技」「手順」トレーニングが実現するとしている。

23.2.3news3

「VETS VR」動画サンプル「犬の気管挿管」(あまた株式会社のプレスリリースより)