法人研修では担当者の「熱量」が学習者の目標達成に影響 WizWe

習慣化プラットフォームを開発・運営する株式会社 WizWe(東京都千代田区、代表取締役 CEO:森谷 幸平、参考記事)は、日本社会心理学会第63回大会にて、WizWe総研 主任研究員 丹野宏昭 Ph.D.による「企業語学研修において研修担当者が学習者のパフォーマンスに与える影響 SmartHabitを用いた3〜6ヶ月間の英語研修を対象とした事例比較」の論文を発表した。

本研究は、企業での教育研修の成否に上司や研修担当者の関与が影響しているという先行研究等の内容をふまえ、研修担当者の「熱量」や「学習者への介入」が語学研修を受講する学習者のパフォーマンスに与える影響を探索的に検討することを目的としたもの。

2020年8月〜2021年7月までに開講された24の企業研修(研修期間は3〜6ヶ月)を分析対象とし、合計624人が調査対象となった。

対象となった研修ではTOEIC対策の英語学習アプリを利用して、期間中に規定量の個人学習を達成することが目標として求められた。

案件によって研修期間は異なるものの、週あたりの学習目標量は研修プログラム間で一定とされており、学習者は週ごとの学習量に応じて週に1度、習慣化サポーター(学習伴走者)から、WizWe社が提供する「Smart Habit」アプリを通じてフォローメッセージが送られた。

習慣化サポーターは研修終了後に各企業の研修担当者の研修に対する「熱量」「学習者への介入」の度合いを5件法で評定し、分析した。

その結果、(1)研修担当者の「熱量」「学習者への介入」の度合いが高いほど完走者の割合が高く、(2)研修担当者の「熱量」「学習者への介入」のいずれも完走者のほうが非完走者より高いことがわかった。

この結果に対し、発表者の丹野氏は、研修担当者の「熱量」「受講者への介入」が高いと評価されている案件ほど、最終学習目標値に達していた学習者の割合が高い傾向がみられたが、一方で結果(1)において最終学習進捗率に対しては研修担当者からの有意な相関がみられなかったことから、研修担当者は学習者に対して学習ノルマを達成させる促進要因にはなりうるが、ノルマ以上に学習を促進させる要因にはなっていない傾向がみられると考察している。

発表された論文は下記URLより参照可能。

https://iap-jp.org/jssp/conf_archive/detail.php?s=2022-A-0095

22.10.14news3