リコー、神山まるごと高専のスカラーシップパートナーに 10億円を拠出

株式会社リコー(社長執行役員:山下 良則)、2023年4月に開校予定の私立高等専門学校「神山まるごと高専」の「スカラーシップパートナー」に参画し、同校の奨学金基金に対して10億円を拠出することを発表した。

神山まるごと高専は、テクノロジー、デザイン、起業家精神を中心とした学習を通して、社会を切り拓く「モノをつくる力で、コトを起こす人」を育成することを目指しており、学費の存在で入学を諦めることがあってはならないという考えのもと、奨学金基金と長期的な寄付によって学費の無償化を目指す独自の奨学金基金スキームを立ち上げて「スカラーシップパートナー」を募集している。

リコーのスカラーシップパートナーへの参画は同校の理念に賛同して決定されたもので、同社は、創業の精神である「三愛精神(人を愛し、国を愛し、勤めを愛す)」に基づき、人的資本への投資を社内外において継続的に行ってきた。

今回の支援は、リコーが創業100年を迎える2036年を見据え、使命と目指す姿として掲げる「『はたらく』に歓びを」の実現に向けた未来への投資として位置付けられており、リコーからの奨学金を受ける神山まるごと高専の学生は「リコー奨学生」として同社との共同研究や新規事業の創造に取り組む。

また、同社社員が神山町に短期滞在し、現地で学生と交流するなどの取り組みも検討されており、学生と社員が刺激を与え合う関係づくりを行うことで将来の日本をリードするような人材の輩出に寄与するとともに、社内でもこの取り組みを新しいスキルや視点を得るきっかけとして活用していきたいとしている。

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