給付型奨学金「ANRI基礎科学スカラーシップ」 6期生15名を採択

独立系ベンチャーキャピタルANRIは2月7日、日本の基礎科学研究への支援として、数学や物理学、生物学、化学など実用化までに時間がかかる基礎研究の分野に取り組む学生を対象とした給付型奨学金プログラム「ANRI基礎科学スカラーシップ/The ANRI Fellowship」 の第6期生として、日本や世界で研究に取り組む学生15名を採択したことを発表した。

ANRIは、創業当時からインターネット領域に加え、ディープテックやライフサイエンスなどの幅広いテクノロジー領域の研究開発型スタートアップへの投資をしており、日本の研究技術を世の中へ創出する支援を行っている。一方で、世の中に出る研究技術は、それまで多くの研究者が携わった基礎研究の基盤があるからこそと考えているため、2019年から、基礎科学研究に取り組む学生への給付型奨学金プログラムの運営を行っている。

第6期生には、低エネルギー光である可視光を、高エネルギー光である紫外光(UV)へと変換可能な「フォトン・アップコンバージョン(UC)」という技術を用いて、新規UV発生技術の開発に取り組んでいる九州大学大学院工学府応用化学専攻の宇治雅記氏をはじめ、15名が採択された。

「ANRI基礎科学スカラーシップ/The ANRI Fellowship」の給付金額は、1人当たり50万円。募集対象は、数学や物理学、生物学、化学などの分野において優秀な成績を収めた学生 (具体的な年齢の制限は設けない)。第7期生の募集は、2024年夏頃にANRI公式メールマガジンで告知される予定だ。

画像はANRIのプレスリリースから